未知谷の刊行物【海外文学】



 
ブリギーダの猫
ヨアンナ・ルドニャンスカ 著 / 田村和子 訳
四六判上製160頁 1,800円(税別)
ISBN978-4-89642-344-0 C0097



一九三九年のポーランド・ワルシャワ
六歳の少女ヘレナが目にしたものは?

 
この物語は実際にあった話を基にしています。
モデルとなったイレナさんに、お父さんはゲットーの様子をつぶさに見せて回りました。たいていの親はそんな恐ろしい現実を子どもに見せようとはしませんでした。しかし、彼の考えは違っていました。娘に現実を目の当たりにさせ、ゲットーの有り様を娘の記憶に留めようとしたのです。
小さかったイレナさんが見たように、他の子どもたちにも当時のワルシャワ・ゲットーの様子を見てもらいたいと思ったのです。(「作者あとがき」より)
 
2011年7月5日「しんぶん赤旗」に紹介されました。


目  次




27 

46 

58 

70 

81 

94 

119 

138 
作者あとがき 日本の子どもたちへ
149 
訳者あとがき
155 

ヨアンナ・ルドニャンスカ [Joanna Rudnianska]
大学では数学を専攻。そのことが関係しているのか、ヨアンナ・ルドニャンスカの作品には架空の世界が現実と混在している物語が多い。子どものためのSFで作家デビュー。その後、竜の父親を持つ十代の少女を主人公とした『竜の年』を発表。この作品はヤヌシュ・コルチャク国際文学賞を受賞し、日本語にも翻訳された。1998年、ポストモダニズム小説『場所』を出版。この作品のストーリーは死にいたる伝染病に襲われたポーランドと日本で同時に進行する。また『パパは異星人』は日本の出版社からの要請で書かれ、最初に日本で出版され、2008年にポーランドで出版された。
 
田村和子 [たむら かずこ]
1944年、北海道札幌市生まれ。1979年より一年間、夫と子どもとともにポーランドのクラクフ市で生活。帰国後、東京でポーランド語を学ぶ。その後、東京外国語大学とクラクフ教育大学の研究生としてポーランドの児童文学を研究。現在、ポーランドの主にヤングアダルト小説を翻訳している。主な訳書に『クレスカ15歳 冬の終わりに』(岩波書店)、『竜の年』、『ナタリヤといらいら男』、『嘘つき娘』(以上、未知谷)、主な著書に『ワルシャワの春』(草の根出版会)、『ワルシャワの日本人形』(岩波ジュニア新書)がある。岩手県金ヶ崎町在住。

小社刊のヨアンナ・ルドニャンスカの著作物
[竜の年]
[パパは異星人]
 
小社刊の田村和子の著作物
[ポーランド・ポズナンの少女たち イェジッツェ物語シリーズ22作と遊ぶ]
 
小社刊の田村和子関連の著作物
[ナタリヤといらいら男]
[ノエルカ]
[嘘つき娘]
[ロブロイェクの娘]
[ちびトラとルージャ]


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ブリギーダの猫
ヨアンナ・ルドニャンスカ 著
1,800円(税別)

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