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カディッシュ ――タデウシュ・カントルに捧ぐ――
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ヤン・コット 著 / 坂倉千鶴 訳
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112頁・カラー口絵8頁 1,200円(税別)
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ISBN4-89642-025-X C0098
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1990年12月8日、20世紀を代表する前衛演劇家タデウシュ・カントルは、故国ポーランドは古都クラクフの病院で逝った。享年75歳。
1982年夏、利賀村での『死の教室』の公演以来90年春、東京での『くたばれ、芸術家!』『私は二度と戻らない』の舞台等、日本の演劇界にも大きな衝撃を与えた。
世界的演劇評論家が世界的演劇家を偲ぶ追悼の書。短いエッセイの中に絶妙の演出が施され、カントル演劇の本質が描かれている。
*カディッシュとはユダヤ人が葬儀に際し唱える弔いの詞であり、神の御名をたたえる詩行がいくども繰り返されながら、死者の冥福が祈られる。
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目 次
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頁
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彼は訛りのあるフランス語で話す男だった……
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11
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本質
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13
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ミツキェヴィチのもとで
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27
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どの駅で?
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35
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記憶、だがいかなる?
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49
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タデウシュ・カントル 1915〜1990
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61
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Post mortem(死後)
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65
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個別の記憶
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79
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あとがき
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83
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掲載写真
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91
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著者ヤン・コットについて
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93
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訳者あとがき
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99
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ヤン・コット [Jan Kott]
1914年ワルシャワ生まれ。ワルシャワ大学卒業後パリに留学しシュールレアリスムの運動に触れ、イヨネスコらと交流。演劇評論家、エッセイスト、翻訳家、演劇学者としても世界的に活躍する。1964年ウィーンの Herder 賞、1976年ニューヨークの Alfred Jurzykowski 賞、1985年 George G. Nathan 賞、1989年フランス政府美術・文芸功労者賞等を受賞。本作『カディッシュ』ではクラクフのタデウシュ・カントル賞を受賞している。
現在カリフォルニアのサンタ・モニカ在住。
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