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エヴァ・リーシナ作品集 珠玉のチュヴァシ文学
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エヴァ・リーシナ 著 / 後藤正憲 訳
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四六判上製240頁 2,500円(税別)
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ISBN978-4-89642-677-9 C0097
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ロシア連邦チュヴァシ共和国は、近隣のタタールやバシキールがロシア人支配に抵抗してイスラームを固持したなか、ロシア正教を受容し、ソ連内でロシア語以外では初めて聖書を母国語(チュヴァシ語)訳した。以来キリスト教と土着信仰との混淆によって独特の文化が醸成された。
貧困、飢餓、戦場へ息子を探しに行く「兵士の母委員会」……
著者の壮絶な体験を題材にしながら不思議な透明感と明るさ、可愛らしさにあふれる作品集。
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目 次
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頁
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日本の読者へ
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1
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戦勝記念日 父の記憶に
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9
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ひときれのパン
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16
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冬くる前
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35
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墓地のそばで
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51
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リヤ
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64
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戦闘の前にブランコに乗って――チェチェン日記
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107
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弟サドリ、またはファティマを泣かせたくない
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152
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兄の哀歌――ゲンナジイ・アイギに
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204
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解説
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223
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エヴァ・リーシナ [Eva Lisina]
1939年チュヴァシ自治共和国生まれ。児童文学作家。『シェニヤル村の子供たち』(1971)、『冬くる前』(1974)、『たれ耳イリューク』(1979)など著書多数。1991年に「ひときれのパン」が「ドイツの波」文芸コンクール最優秀作品賞受賞。
後藤正憲 [ごとう まさのり]
1969年兵庫県生まれ。北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター特任助教。共編著に『北極の人間と社会』北海道大学出版会(2020)、翻訳にエヴァ・リーシナ著『シェニヤル村の子どもたち』群像社(2019)。
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