未知谷の刊行物【哲学・思想】



 
日本人と西洋文化
にしくにさき 著
四六判上製304頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-601-4 C0010



日本人とは何か
どこが西欧と違うのか
そしてそれは何故なのか
 
西洋の近代精神(近代的思考)の成り立ち
日本の伝統的な感性(和魂)のありかた
ドイツ人のオイゲン・ヘリゲルのこと
ヘーゲルと西田幾多郎のこと
そして、身につけた近代的思考を
日本の伝統的な感性(和魂)のなかに根拠づけるには…


目  次

序章 日本人はいま

一章 ルネサンス、神の眼
37 
二章 科学革命、デカルト
59 
三章 文の主語、ヴェルサイユ宮殿の庭園
79 
四章 桂離宮の庭園、洛中洛外図、年号、日本の武術、挨拶
97 
五章 仏像の眼差し、臨済録、ゴシックの大聖堂と浄瑠璃寺
129 
六章 見立てについて(一)
149 
七章 見立てについて(二)、中空構造
181 
八章 オイゲン・ヘリゲル
211 
九章 ヘーゲルと西田幾多郎
229 
終章 思考を根拠づける
265 
あとがき
281 
図版出典一覧
284 
/xvii 
索引
300 
/i 

にしくにさき
本名 新形信和(にいがたのぶかず)
1940年 熊本県熊本市で生まれ、福岡県福岡市で育つ。
その間、小学校一年生のとき一年間、父の故郷の国東半島(大分県)の西国東郡真玉町で過ごす。自然のなかに浸りきって生きたこの時期の経験は忘れられない。自分の生の源泉はここにあるといつも感じる。真玉町が豊後高田市に編入されたので西国東という地名は消滅した。思い出の地を筆名にとどめておきたい。修猷館高校、東京外国語大学を経て京都大学文学研究科修士課程修了。専門は比較思想・比較文化論。愛知大学名誉教授。
在職中に在外研究のためドイツのケルンで1979年から81年にかけて二年間を、オーストリアのウィーンで1997年から98年にかけて一年間を過ごす。
著書:『日本人はなぜ考えようとしないのか――福島原発事故と日本文化』(新曜社、2014年)、『ひき裂かれた〈わたし〉――思想としての志賀直哉』(新曜社、2009年)、『日本人の〈わたし〉を求めて――比較文化論のすすめ』(新曜社、2007年)、『無の比較思想――ノーヴァリス、ヘーゲル、ハイデガーから西田へ』(ミネルヴァ書房、1998年)など。


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にしくにさき 著
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