未知谷の刊行物【海外文学】



 
炎の恋人
フランシス・キング 著 / 横島昇 訳
四六判上製256頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-590-1 C0098



キング自身が深く敬愛した
 
イタリア19世紀末耽美派詩人 G・ダヌンツィオ
そして
当時全欧を席巻した「神のごとき女優」 ドゥーゼ
 
文学史上でも著名な恋愛ゴシップを題材に
創造的生と自己犠牲の軽重をめぐる傑作戯曲


目  次

第一幕
 
一 第一場
プロローグ。北イタリア・ガルダ湖畔にあるダヌンツィオの館ヴィットリアーレ邸の居室。一九三八年。

二 第二場
ヴェニス・ドンドの迷路園。一八九六年。
37 
三 第三場
ヴェニス・ホテル・ダニエリの豪華な居間。同じ日の夕刻。
44 
四 第四場
前場と同じホテルの居間。翌朝。
84 
五 第五場
イタリア北西部トリノのカリニャーノ劇場の楽屋。前場より三ヶ月後。
106 
第二幕
 
六 第一場
ヴェニスのさる草木の生い茂った庭園のかたすみ。前場より六ヶ月後。
130 
七 第二場
ホテル・ダニエリの居間。前場より十日後。
143 
八 第三場
ローマのシュールマンの事務所。前場より六ヶ月後。
185 
九 第四場
ミラノのとあるホテルの寝室。前場より三ヶ月後。
197 
十 第五場
ローマのシュールマンの事務所。前場より二年後。
211 
十一 第六場
エピローグ。第一幕第一場の一時間後。
224 
訳注
242 
ガブリエーレ・ダヌンツィオの『炎』(著者による解題)
244 
訳者あとがき
246 

フランシス・キング [Francis King] (1923〜2011)
1923年スイス生まれ。幼年時代を父親の勤務地インドで過ごす。オクスフォード大学で古典学を専攻、学生時代『暗い塔へ』で文壇デビュー。1949年よりブリティッシュ・カウンシルに入り、イタリア、ギリシア、エジプト、フィンランドに赴任、行く先々の国を舞台に小説を発表する。1959年より63年までブリティッシュ・カウンシル京都支部長として日本に滞在。日本勤務を最後にブリティッシュ・カウンシルを去り、帰英して文筆に専念。代表作に日本を舞台にした『税関』のほか、1951年『隔てる川』(サマセット・モーム賞)、1964年『日本の雨傘』(キャサリン・マンスフィールド短篇賞)、1970年『家畜』、1978年『E.M.フォースター評伝』、1983年『闇の行為』(「ヨークシア・ポスト」小説部門年間最優秀賞)などがある。1978年から85年まで英国ペンクラブ会長、翌86年から89年まで国際ペン会長を務める。長年にわたるその優れた業績により、1985年、英国王室よりコマンダー勲章(the C.B.E.)を、2000年、英国ペンクラブより金ペン賞を、そして2011年、王立文学協会よりベンソン・メダルを授与される。2011年7月3日、ロンドンにて死去。
 
横島昇 [よこしま のぼる]
1953年京都府に生まれる。1976年京都外国語大学卒業、80年同大学院修士課程修了。著書に『フランシス・キング 東西文学の一接点』(こびあん書房、1995)、『ガラシャの祈り』(未知谷、2019)。訳書にフランシス・キング『日本の雨傘』(河合出版、1991)、郡虎彦『郡虎彦英文戯曲翻訳全集』(未知谷、2003)、フランシス・キング『家畜』(みすず書房、2006)、フランシス・キング『感情教育』(未知谷、2019)。
 
門口弘枝 [もんぐち ひろえ]
1976年大阪府に生まれる。1999年神戸女学院大学卒業、2004年同大学院博士後期課程単位取得退学。神戸女学院大学、関西学院大学、帝塚山大学、関西外国語大学非常勤講師。主要論文 “Consideration of Spirituality in D.H. Lawrence’s Sons and Lovers”(The Edgewood Review, 2004)、『今日の世界と文学の対話』(共訳)(大阪教育図書、2006)。

小社刊のフランシス・キングの著作物
[感情教育]


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炎の恋人
フランシス・キング 著
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