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審判の森 ダンテ『饗宴』執筆への日々
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高沢英子 著
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四六判上製288頁 2,800円(税別)
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ISBN978-4-89642-487-4 C0093
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1301年、政争に巻き込まれた
フィレンツェを逃れ、
聖フランチェスコの教えを守る、アッシジの
〈小さき花の兄弟会〉に身を寄せた謎の男
彼こそダンテ・アリギエーリであった――
しんと静かな山の修道院で彼の枕元に訪れる
乙女の思い出、友の亡霊、政治への意志……
ほとんど知られていない
『饗宴』執筆に至るダンテの苦悩を
豊かな想像力で愛情深く描き出す
構想三十余年、壮大な歴史絵巻
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目 次
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頁
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第一章 リミニ
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5
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第二章 僧院
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22
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第三章 争乱の日々
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42
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第四章 妖夢の夜
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65
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第五章 マリアの告解
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76
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第六章 罠
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109
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第七章 愛の渇き
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126
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第八章 乙女ビーチェ
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136
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第九章 翼ある者なりき
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147
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第十章 新生ここに成る
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165
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第十一章 光を求めて
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200
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第十二章 執筆の日々
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224
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第十三章 僧院の冬 神のコンメーディアへ
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240
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第十四章 疑惑の目
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256
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第十五章 友ジョットー
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264
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主要参考文献
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282
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あとがき
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283
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高沢英子 [たかざわ えいこ]
1930年伊賀上野に生まれる。
京都大学文学部フランス文学科卒。
日本民主主義文学会会員。YWCA、カルチャーセンターなどで語学教師を勤めながら執筆活動を続ける。元『VIKING』『白描』『鳥』『ぺんしる』同人。
著書にミュンヘン滞在記『アムゼルの啼く街』(1985年、芸立出版)、『京の路地を歩く』(2009年、未知谷)。共著に『韓日会話教本「金氏一家の日本旅行」』(2007年、韓国学士院)。現在『芭蕉伊賀』、『民主文学』、メールマガジン「オルタ」にエッセーなどを寄稿。
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