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歌の塔
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ジャック・プレヴェール 著 / クリスチアーヌ・ヴェルジェ 音楽 / ファビアン・ロリス 絵 / 柏倉康夫 訳
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四六判上製96頁 1,600円(税別)
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ISBN978-4-89642-428-7 C0098
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15篇の詩と、つけられた曲の手書き譜面11曲
シャンソン「枯葉」の作詞や映画「天井桟敷の人々」の脚本で知られるプレヴェールが幼友達のヴェルジェと作った詩と音楽の本。絵をつけた俳優のロリスが歌い、当時仏でレコード化もされた。
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目 次
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頁
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かつて(序詩) Autrefois
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12
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動物たちは悲しんでいる Les animaux ont des ennuis
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18
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小川 Le ruisseau
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22/ii
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お勘定 L'addition
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24/iv
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まっすぐな道 Le droit chemin
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26/x
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お祭り(フィエスタ) Fiesta
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28/xii
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ある男 Quelqu'un
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30/xiv
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流れ星 Le metere
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32/xviii
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沖仲仕の心 Coeur de docker
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34
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ランチ Le lunch
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40/xx
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あなたが眠っているとき Quand tu dors
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42
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外出許可 Quartier libre
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46/xxii
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トカゲ Le lzard
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48/xxiv
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わたしは待ってる J'attends
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50/xxvi
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配達 L'exp仕ition
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54/xxx
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*ローマ数字は楽譜の頁を示す
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ジャック・プレヴェール [Jacques Prevert] (1900〜1977)
プレヴェールはフランスの詩人で、平易なことばで書かれた詩集『パロル(ことば)』は今日まで数百万部の発行部数を誇る。映画のシナリオも数多く手がけ、ドイツ軍の占領下で製作された『天上桟敷の人びと』はフランス映画史上最高の傑作とされる。プレヴェールは「枯葉」、「バルバラ」などシャンソンの作詞も多く、それらはイヴ・モンタンなど多くの歌手によって歌われている。
クリスチアーヌ・ヴェルジェ [Christiane Verger]
ジャック・プレヴェールの幼友だちで、プレヴェールが彼女に自作の詩の作曲を最初に頼んだのは1928年のことであった。ヴェルジェはジョルジュ・コスマと並んで、プレヴェールの多くの詩に曲をつけ、とくに詩人が子どもたちのために書いた『月のオペラ』の作曲は有名である。
ファビアン・ロリス [Loris] (1906〜1979)
ロリスはフランスの俳優で、画家。挿画も得意とした。俳優としてはジャン・ルノアール監督やマルセル・カルネ監督の作品に多く出演し、名わき役として名をはせた。
柏倉康夫 [かしわくら やすお]
1939年東京生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒業。NHK解説主幹、京都大学大学院文学研究科教授を経て、放送大学教授・副学長・附属図書館長。現在同大学名誉教授。京都大学博士(文学)。フランス共和国国家功労勲章シュバリエを叙勲。
主な著訳書に、『生成するマラルメ』(青土社、2005年)、『評伝 梶井基次郎――視ること、それはもうなにかなのだ』(左右社、2009年)、『思い出しておくれ、幸せだった日々を 評伝ジャック・プレヴェール』(左右社、2011年)、ジャン=リュック・ステンメッツ『マラルメ伝――絶対と日々』(共訳、筑摩書房、2004年)フランソワーズ・モレル『賽の一振りは断じて偶然を廃することはないだろう』(行路社、2009年)など。
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