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階級の敵と私 ベルリンの壁崩壊ライブ
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バーバラ・ボルバーン 著 / 落合直子 訳
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四六判上製280頁 2,500円(税別)
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ISBN978-4-89642-319-8 C0097
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20年前から存在しなくなった国へようこそ――
傾きかけた社会主義政治、近くそして遠い「自由の国」西ドイツ……
党員の父、自由思想の母、退屈な学校教育、それぞれな友人たち……
東ドイツで、少女は大人たちに憤り、「西」へ憧憬れ、自由を希い……
「西=階級の敵」の青年と恋に落ち、そして猛烈に「壁」を憎む……
自らを取り巻く世界と戦いながら、やがて自立への道を歩み始めた
その彼女の目前で、まさにその時! まさか?!の壁が、崩壊した!!
青春記である事を超え、現代史の証言へと昇華した半自伝的小説。
あの頃を知らない若者たちへ! すべての現代人へ! 本邦初訳!
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目 次
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頁
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日本の読者の皆さんへ
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1
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階級の敵と私
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9
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著者による「語句の説明」
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239
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あとがき
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271
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バーバラ・ボルバーン [Barbara Bollwahn]
1964年ドイツ、ザクセン州(旧東独)に生まれる。ライプツィヒ大学でスペイン語と英語を専攻。ベルリンの壁崩壊後、文筆活動に入り「ターゲスツァイトゥング」紙で記事やエッセーを執筆。2006年に『ベルリンの月』(未邦訳)でヤングアダルト作家としてデビュー。二作目の『階級の敵と私―ベルリンの壁崩壊ライブ』(2007、本書)でブクステーフーデ雄牛賞(ドイツ語で書かれたもっとも優れた青少年文学作品に対する文学賞)にノミネート。ドイツの若い世代に現代史の知識を伝える作品として各方面から注目された。このほか『幸福の貝殻』(2009、未邦訳)、最新作『人生という名の混乱』(2010、未邦訳)などこれまでに四冊の著書があり、若い女の子の恋愛と自己実現をテーマに執筆を続けている作家である。
落合直子 [おちあい なおこ]
1960年生まれ。大阪大学美学科演劇学専攻卒業、学士入学で東京大学文学部独語独文学専修卒業、早稲田大学大学院文学研究科独文学専修終了、渋谷教育学園幕張中学高等学校独語非常勤講師、茨城県立高等学校講師として勤務。現在筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程後期在学中(専門 東独女性文学)。
論文にクリスタ・ヴォルフ『生身の躰で(Leibhaftig)』における身体と社会の問題、筑波大学紀要論叢 現代文化・公共政策第一号2005年)他多数がある。
2009年ドイツ、フランクフルトでの第19回国際児童文学学会において Der Klassenfeind+ich について口頭発表。
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