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消えなかったシャボン玉
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長嶺ヤス子 絵と文
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A5判上製48頁 2,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-286-3 C0095
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黒人と白人の間に生まれたマギー
両親が離婚し捨てられた彼の小麦色の肌は
左右まっぷたつ、白と黒に――
サーカスの見世物、道路工事、ジュース売り……
肌の色を隠して溶け込もうとするマギー
ついに、ありのまま彼を受け入れる女性タマと出会い
やがて愛の結晶が――その子の肌もマギーと同じだった!
「幸せなのに、なぜ涙が出るのだろう?」
マギーの涙が子どもの肌に落ちる
するとマギーと子どもの肌は小麦色に――
重いテーマを真正面から描き出す
美しく感動的なメルヘン
初版から19年、待望の復刊!
「天使も微笑みかけずにはいない大胆放恣なエロス、思わず息をのむような含蓄のある思想――。驚天動地のメルヘン絵本だ。まさに素裸のままとしかいいようのない愛の営みが、美しくさわやかに描きだされている」山折哲雄氏激賞!
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長嶺ヤス子 [ながみね やすこ]
福島県会津若松出身。三歳のころからモダンバレエを学び、1960年にスペインに留学する。20年間、フラメンコダンサーとしてスペインに在住。帰国後の創作活動により、芸術祭優秀賞、大賞、舞踏批評家協会賞、ゴールデンアロー賞を受賞、紫綬褒章、旭日小綬章を受章。82年「道成寺」、84年「曼陀羅」をニューヨークのリンカーンセンター及びカーネギーホールで上演、93年「卒塔婆小町」で3度目のニューヨーク公演を成功させた。89年から油絵を描きはじめ、いっしょに暮らす100匹近いネコ、イヌを題材にして毎年個展を開催している。主な著書に『炎のように 火のように』(文芸春秋)、『ガラスの糸の上で』(文化出版局)、『1年ネコ組のイヌ』(集英社)、『いつもゼロからの旅立ち』(グラフ社)他。
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