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哲学するって、こんなこと?
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篠原駿一郎 著
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四六判上製176頁 1,800円(税別)
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ISBN978-4-89642-249-8 C0010
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心は胸にあるの? 頭にあるの?
本当の自分って誰のこと?
次々出てくる50の疑問に
とことん付き合う先生と
問いを重ねるうちに
論理的に考え始める子どもたち
素朴な疑問から始まる哲学対話篇
ここで取り上げられたテーマは特に哲学的ではない。テーマは無尽蔵にあって、いかなるテーマも哲学的思索の対象になる。
生活の場で学習の場で、あるいは遊びの場で、さまざまなテーマが取り上げられ、親子の間で、教師と生徒の間で、哲学的思索がなされるきっかけを提供できれば、望外の喜びである。子どもたちに向かって「さあ哲学してみよう」という語りかけを広げていただきたい。
(「あとがき」より)
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目 次
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頁
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まえがき
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1
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第一章 存在の哲学
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11
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1 心はどこにあるのだろうか?
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13
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2 神は存在するのだろうか?
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16
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3 私はどこに存在するのだろうか?
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19
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4 本物の三角形はどこにあるんだろうか?
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22
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5 サンタクロースは本当にいないのだろうか?
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25
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6 現在とは何なんだろうか?
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28
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7 時間は流れるのだろうか?
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31
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8 過去は本当に存在したのだろうか?
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34
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9 植物には心があるのだろうか?
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37
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10 夢と現実を区別することはできるだろうか?
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40
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第二章 知識の哲学
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43
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11 本当の性質って何だろうか?
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45
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12 天動説は間違っているのだろうか?
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48
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13 私たちは同じ色を見ているのだろうか?
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51
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14 脳死とは何なんだろうか?
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54
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15 ガリバーはなぜ小人国に行ったことが分かったのだろうか?
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57
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16 鯨はどうして魚ではないのだろうか?
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60
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17 知識は観察によって得られるものだろうか?
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63
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18 言葉の意味とは何だろうか?
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66
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19 花言葉はどうして決まったんだろうか?
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69
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20 頭がいい、とはどういうことだろうか?
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72
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第三章 道徳の哲学
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75
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21 どんなときでも、うそをついてはいけないのだろうか?
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77
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22 なぜ人を殺してはいけないのだろうか?
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80
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23 困った人をどこまで助けるべきなのだろうか?
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83
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24 人間は利己的なんだろうか?
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86
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25 なぜ人は法律を守らないのだろうか?
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89
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26 人間の本性は悪なのだろうか?
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92
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27 援助交際はなぜ悪いのだろうか?
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95
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28 自殺は悪いことだろうか?
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98
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29 責任とは何だろうか?
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101
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30 良い行為とは何だろうか?
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104
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第四章 人生の哲学
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107
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31 人は何のために生きるのだろうか?
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109
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32 幸福の薬で幸せになれるだろうか?
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112
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33 結婚とは何だろうか?
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115
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34 人生はやりなおせるだろうか?
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118
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35 永遠の愛は可能だろうか?
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121
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36 なぜ勉強しなければならないのだろうか?
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124
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37 猫は幸せなんだろうか?
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127
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38 親子とはどんな関係なんだろうか?
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130
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39 ことわざは何のためにあるのだろうか?
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133
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40 なぜ死ぬのが怖いのだろうか?
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136
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第五章 社会の哲学
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139
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41 多数決は民主主義だろうか?
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141
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42 人はみんな生まれながらに平等なのだろうか?
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144
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43 ケーキを公平に分けるにはどうしたらよいのだろうか?
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147
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44 差別とは何なのだろうか?
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150
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45 敬語は必要なんだろうか?
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153
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46 なぜ臓器を売買してはいけないのだろうか?
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156
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47 死刑制度は必要なのだろうか?
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159
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48 交通事故はなぜなくならないのだろうか?
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162
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49 なぜ少子化になったのだろうか?
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165
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50 なぜ戦争は終わらないのだろうか?
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168
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あとがき 《親と教師の方々へのメッセージ》
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171
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篠原駿一郎 [しのはら しゅんいちろう]
1944年博多生まれ。九州大学で初め工学を専攻、のち哲学に転じる。70年安保闘争の混乱期に自らの精神的な閉塞感から、リュックを担いで横浜港からフランスを目指して出国。シベリアから北欧を経てイギリスに到達したところで資金が底をつく。そのままイギリスに滞在し、働きながらロンドン大学大学院で哲学を学ぶ。1977年に帰国後、非常勤講師や私大勤務を経て長崎大学に講師として赴任、のち教授、現在に至る。初め論理学・哲学を講じたが、近年の関心は生命倫理を中心とする倫理学。他方、「哲学すること」そのものにも興味があり、本書の出版はその第一弾のつもりである。
著書に専業主婦蔑視の風潮に抗した『専業主婦のススメ』(筆名:篠原偲、晃洋書房)、友人たちとの共著に『生と死の倫理学』『男と女の倫理学』(ナカニシヤ出版)など。学術論文に「『存在』の論理−神は存在するか」(九州大学哲学会)、「倫理はエンハンスメントをどう捉えるべきか」(日本生命倫理学会)などがある。
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