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自然連祷
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加藤幸子 著
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四六判上製256頁 2,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-231-3 C0093
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挿画を新たに、20年を経て甦る
忘れてはならない自然への祈り――
自然の保護活動も実践され、それに関する書物も物され、勿論小説家として人間に関する作品も数多く著されている著者が、特に自然と人間との間に通い路をつけるという目的で書き継がれた連作短篇集。
「校正刷りに目を通すため、ほぼ四半世紀ぶりにわが分身たちと対面したとき、私は心から驚いてしまった。テーマは今とそれほど変わっていないが、表現方法がまるで別人のもののように感じられたのだ。でも再校が出たころは、私は昔の自分に慣れたらしい。何だかこの分身たちが愛しくなってきた。この短篇集はやはり面白い」(「あとがき」より)
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目 次
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頁
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蜻蛉秘画
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5
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海辺暮らし
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27
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カモメの落ちた日
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61
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シビルになりたい
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93
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ダイバ紀行
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121
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ヒマラヤン メイル
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151
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亀の島の亀の石
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171
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コアセルベートの海
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193
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雪売り屋
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221
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あとがき
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247
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初出一覧
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252
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加藤幸子 [かとう ゆきこ]
1936年北海道札幌市生まれ。5歳から11歳までを北京で過ごす。北海道大学農学部を卒業後、農林省農業技術研究所、日本自然保護協会に勤務を経て、現在は、作家。1982年『野餓鬼のいた村』で第14回新潮新人賞、83年『夢の壁』で第88回芥川賞、91年『尾崎翠の感覚世界』で芸術選奨文部大臣賞、02年『長江』で毎日芸術賞を受賞。著書に『森は童話館』(桐原書店)『池辺の棲家』(講談社)『鳥のことば人のことば』(KSS出版)『ジーンとともに』『家のロマンス』(新潮社)『茉莉花の日々』『蜜蜂の家』(理論社)など、金関寿夫氏との共訳書に『スナイダー詩集 ノー・ネイチャー』(思潮社)がある。
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