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子どものためのカント
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S・フリートレンダー 著 / 長倉誠一 訳
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四六判上製176頁 1,800円(税別)
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ISBN978-4-89642-228-3 C0012
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専門の研究者が捉えた濃い内容を
子どもにも分かる平易な言葉で語る
一問一答式
カント思想のディアレクティーク
本書では、カントが使った専門用語はほとんど使われていない。たとえば、「超越論的」という形容詞は全く登場しない。「カテゴリー」も「統覚」もない。「ア・プリオリ」も「ア・ポステリオリ」もない。だがカント哲学への導入としては過不足のない立派なものである。驚くべきことではないか。専門用語を使わずに十二分にカント哲学を、しかもなぞっているのではなく、立体化しているのだ。具体的に全体のイメージまで提示している。
(「訳者あとがき」より)
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目 次
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頁
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序文
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1
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第一章 何を行なうべきなのか
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23
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第二章 何を希望することが許されるのか
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55
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第三章 何を知ることができるのか
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77
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訳者あとがき
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157
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ザロモ・フリートレンダー [Salomo Friedlaender]
1871年生まれ。ユダヤ人医師の長男として生まれ、初め医学を専攻していたが、哲学に転じ、1902年、ショーペンハウアーの位置付け並びにカント『純粋理性批判』の認識論的基礎に関する試論で学位を取得。哲学の主著に『創造的中立』『フリードリヒ・ニーチェ』がある。また、「ミュノーナ」の筆名で詩や短篇を発表。同時代の表現主義者やダダイストたちに多大な影響を与えた。代表作に短篇集『スフィンクス・ステーキ』(鈴木芳子訳、未知谷)がある。1933年にパリへ亡命し、闘病生活の後、1946年に客死した。
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