未知谷の刊行物【海外文学】



 
ジャングルの国のアリス
メアリー・H・ブラッドリー 著 / 宮坂宏美 訳
四六判上製192頁 1,600円(税別)
ISBN4-89642-066-7 C0098



6歳の少女のアフリカ探検記! そしてSFファン喫驚の奇書!!
今から80年前、まだまだ「暗黒の大陸」と呼ばれていたアフリカの大地を行く少女アリス。河のワニ、カバ、大草原のライオン、ジャングルのゴリラ、火を噴く山……。6歳の少女アリスの胸おどるホントのアフリカ探検物語。何冊も書かれた『……の国のアリス』のなかにあって、とびきりの異色作にして、忘れられていた面白本。12点の写真とアリス手書きの地図、新たな挿絵25点を収録。
 
この少女アリスこそ、後年『たったひとつの冴えたやり方』『愛はさだめ、さだめは死』(ハヤカワ文庫)等、多数の作品でネビュラ賞、ヒューゴー賞等を総なめにしたSFの大家、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアその人である。
長年、覆面作家としてその正体を明かさなかったジェイムズ・ティプトリー・ジュニアが女性だったとは!! その幼き面影を目の当たりにできる本書は、SFファンにとっても必読の書であろう。


目  次

第1章 アフリカへ出発
11 
第2章 コンゴ川
29 
第3章 ただいま行進中
41 
第4章 ゾウ狩り
57 
第5章 キブ湖
69 
第6章 ゴリラの山
85 
第7章 ゴリラとの出会い
97 
第8章 感謝祭に現われたピグミーたち
111 
第9章 火を吹く山
129 
第10章 ライオンに囲まれて
139 
第11章 生きかえったライオン
151 
第12章 アフリカのクリスマス
167 
訳者あとがき
183 

メアリー・H・ブラッドリー
[Mary Hastings Bradley]

アメリカのシカゴ生まれ。作家、探検家。『The Life of the Party』で、1931年のO・ヘンリー賞 Third Prize を受賞。その他、『Caravans and Cannibals』、『Murder in Room 700』など、紀行や小説を数十冊発表している。いずれも日本では未訳。SF作家ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(本名アリス・シェルドン)の母親でもある。1976年没。
 
宮坂宏美 [みやさか ひろみ]
宮城県出身。弘前大学人文学部卒業。電気通信会社および旅行会社勤務を経て、フリーランスで翻訳、雑誌のライター、メールマガジンの編集などを始める。訳書に『サラの旅路――ヴィクトリア時代を生きたアフリカの王女』(小峰書店)などがある。東京都在住。


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ジャングルの国のアリス
メアリー・H・ブラッドリー 著
1,600円(税別)

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