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目 次
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はじめに――ここがいとしのマラムレシュ
悪魔が石を投げた/川向うの原発事故/スタン婆さんの謎/村は世界の中心だ/暮らしは半農半牧
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I 中世の香りをまとう人々=衣の世界
錯綜したその歴史/村人一流の美意識/胃に鏡はないのよ/日曜日のおしゃれ/シンプルな中に粋/他との違いが大事
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II 村人の元気をつくるエネルギー=食の世界
ポイエニ村へ到着/古老が語った歴史/会食が何より好き/ガヴリーラの一日/食卓の上の生活感/サルマーレつくり/羊は共生し犠牲獣/人生は宝のツイカ/ツイカと社会体制/神と人との仲介者
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III 木の文化を生きる=住の世界
樅の木を捨てると/ポイエニ住宅事情/樅の家をつくる法/主人は王様なのだ/彩と富を演出する室内/家畜と人間の同居/門は神の意志の象徴
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IV 土に生き土と呼吸する=農の世界
ニコラエの思い出/マリアの日課から/乾草づくりが基本/雪が消えるまでに/鍛えられた掌に花/冬前の緊張の日々/羊は聖なる化身だ/牧羊祭と村の経済/村の英雄・チョバン/村人と羊の処世術
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V 伝統に寄り添って暮らす=儀礼と信仰
出会いは散歩から/少ない遊びと子供/子供も貴重な労働力/教会は村のシンボル/冬仕度と羊の冬営/冬場に開く社交術/冬の夜は女の晴舞台/帰属意識は信仰から/村の中心は司祭館/村で一番多忙な人/情報は司祭が掌握
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VI 楽天家たちの人生観=呪術と結婚
村に魔女がいた時/シリモン婆さんの呪い/呪術と正教の同居/結婚の意味するもの/即興歌で宴は盛ん/模擬結婚式と伝統
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VII 人生の最後を飾る通過儀礼=弔いの文化
現代に生きる過去/キリストはコミュニスト/陽と陰のはざまで/堂役は酒を飲んで/村のスーパースター/涙の共和国の中で/死者は生き返った/セレモニーの果て/伝統と現代の間で
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VIII たゆとう時代の中で
都市と村の接点で/人々の心のよすが/忘れられない過去/村の経済を手中に/悲劇の歴史の淵で/写真は永遠に語る/この村との出会い/独裁者と民俗伝承/時代は変わるが……
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註あるいは新版への補足
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214
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あとがき
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242
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註記憶と感覚 ―新版へのあとがきに変えて―
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244
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索引記憶と感覚
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244
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