未知谷の刊行物【国内文学】



 
韓国研究の魁 崔書勉 日韓関係史を生きた男
橋本明 著
四六判上製256頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-526-0 C0095



昔日、亡命途中の崔青年を引き止めたのは当時の最高裁長官田中耕太郎だった。法を犯して日本に来た青年に再び出国という選択はないと説き、日本にあって役に立つ勉強をしなさいと言い含めた。爾来六〇年、年齢も九十歳をこえ二つの博士号を韓国で修めた。……この人物ほど奥深い内容を持つ人は現代韓国・日本社会を総じていないと感じる。足跡を追い歴史の中に生きた姿を顕わす実像に筆を進めよう。(「はじめに」より)


目  次

はじめに

第一章 征韓論を排す
大統領夫人の死 9/庶民生活 16/戦後日本の犯罪性 24

第二章 閔妃弑逆と金九
日清戦争の本舞台は大韓 30/皇后を弑逆 34/日本軍人を殺害 37/崔重夏の幼年期 40/朝鮮の皇民化 48/米軍政支配と分裂朝鮮 51/光復(解放)後の朝鮮 53
30 
第三章 崔書勉に死刑求刑
アリバイはあった 57/勉強と信仰 60/朝鮮動乱へ 64/戦争孤児の家を経営 68/張勉博士の謦咳に接して 71/金大中との出会い 73/伸びてきた魔手 77
57 
第四章 日本密航
マダム・キオ 81/田中耕太郎の好判断 84/韓国学こそ 90/年齢不詳 94/暴走大統領の運命 96
81 
第五章 名士交流
金日成将軍の歌 102/大量拉致だった北朝鮮帰還 106/岸信介の謝罪 109/木内信胤と会う 111/安重根研究で打開を 113/金・大平会談 116/狸穴の研究院 119/よど号事件と金山駐韓大使 122/自国の悪口を言わない 125
102 
第六章 第三共和制
金大中拉致事件 129/朴大統領に会う 133/金大中を副大統領に 136/第三共和制下の日韓会談 140/疎遠になった福田・金大中 142/朴大統領暗殺 144
129 
第七章 日本情勢を韓国へ
椎名裁定 148/マイクロフィルム 154/研究院の目的と安重根 156/崔書勉の研究法 162/テロでなく義挙 167/遺体は未発見 174
148 
第八章 金芝河問題と日本ペンクラブ
藤島泰輔と日本ペンクラブ 180/崔書勉の提案 183/言論弾圧に非ず 185/野坂昭如、村松剛らの動き 190
180 
第九章 未来に向けて
それぞれの思い 197/竹島・独島問題と崔書勉 205/文禄慶長の役と大捷碑 219/沈寿官の胸の内 221
197 
最終章 崔書勉に友あり
在留資格の延長 225/翰林会に余生を 227/触れ合い 229/日韓談話室群像 234/世話人寺田佳子の死 239
225 
崔さんと私――あとがきに代えて
245 
崔書勉関連略年譜
248 

崔書勉 [チェ・ソミョン]
1926年4月4日、江原道原州生まれ。延祇専門学校政治科、忠南大学大学院文学博士、壇国大学文学名誉博士。第1回MBCドクト平和大賞ウサンボン賞受賞(2013年)。
1951年 聖パンジコの家院長
1960年 日本亜細亜大学講師
1969年 東京韓国研究院院長
1988年 国際韓国研究院院長、理事長、安重根義者崇慕会理事、韓国モンゴル親善協会会長
 
橋本明 [はしもと あきら]
1933年5月24日 横浜市生まれ
1940年 学習院初等科入学
1956年 学習院大学政治学科卒、共同通信社入社、社会部、国際局海外部、外信部を経てジュネーブ支局長、L.A.支局長、国際局次長、IOC報道委員、KK共同広報センター長
1998年 退職、講演、執筆活動に専念。
著書:『チトー』(恒文社)、『平成の天皇』(文藝春秋)、『昭和抱擁』(日本教育新聞社)、『平成皇室論』(朝日新聞出版)、『美智子さまの恋文』(新潮社)、『棄民たちの戦場』(新潮社)


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韓国研究の魁 崔書勉 日韓関係史を生きた男
橋本明 著
2,500円(税別)

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