未知谷の刊行物【国内文学】



 
ペテルブルク・ロシア 文学都市の神話学
近藤昌夫 著
四六判上製464頁 5,000円(税別)
ISBN978-4-89642-432-4 C0095



西欧を最大限に演出して造られた
計画的人工都市・ペテルブルク
文学、美術、建築、映画……あらゆる側面から
この都市空間を考察し、神話を検証する

 
ひっそりと人のとだえた広場の上を
走りつつ 彼は背後に聞いていた――
敷石道をふるわせて 重々しげに高らかに
ひびきわたる蹄の音を――
雷ともまがうその音を。(引用より)
 
かくしてプーシキンの文学
   近代ロシア文学は始まる


目  次

まえがき

序章 広場の重力――斥力としてのモスクワ
17 
I章 重力を振り切る黄金色の垂線――写像都市ペテルブルク
43 
II章 増殖する事実と神話の分界線――プーシキン『青銅の騎士』
77 
III章 ピエロ・ブルク――人形劇の手法とゴーゴリのペテルブルク神話
113 
IV章 冥界へ出立する馬車――『分身』のプルチネッラ
157 
V章 冥界の手記と神話層――『虐げられた人たち』のルサールカ
203 
VI章 黄色い十字路と水晶宮――『地下室の手記』あるいは床下の饒舌な道化
225 
VII章 十字路から聖堂へ――『罪と罰』の「命の水」
261 
VIII章 緑の聖所――『白痴』のパーヴロフスク
297 
IX章 永遠のペテルブルク・ロシア――ガルシン『赤い花』とペテルゴフのサムソン
345 
X章 モスクワに回帰するロシア――ベールイ『ペテルブルク』と四次元の広場
373 
終章 石の方舟と垂直の時間軸――ソクーロフとドストエフスキー
407 

421 
あとがき
455 
初出一覧
460 

近藤昌夫 [こんどう まさお]
東京外国語大学大学院修了。専攻、ロシア文学。現在、関西大学外国語学部教授。共著に、『文化の翻訳あるいは周縁の詩学』(水声社、2012年)、『バッカナリア 酒と文学の饗宴』(成文社、2012年)、『イメージのポルカ』(成文社、2008年)、『都市と芸術の「ロシア」』(水声社、2005年)、『ヨーロッパの祭りたち』(明石書店、2003年)、共訳書に、『ロシア・アヴァンギャルドG/ファクト──事実の文学』(国書刊行会、1993年)等がある。

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ペテルブルク・ロシア 文学都市の神話学
近藤昌夫 著
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