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社会哲学のアクチュアリティ
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神田順司 編
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四六判上製296頁 3,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-283-2 C1010
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今、何が問われているのか
既成の思想、激動の社会に何を読むのか
それぞれの同時代と正面から取り組み
真正に生きるための思想を求めた
プラトン、ヘーゲル、マルクス、
ルカーチ、レオンチェフ……
彼らの仕事を問い直し
現代の問題を照らし出す論集
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目 次
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頁
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まえがき
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1
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正義と自律あるいはプラトン政治哲学のストイケイア
プラトン最善国家パラデイグマのコノテーション
永井健晴
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11
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承認論の地平
ヘーゲル哲学の解釈を巡って
浅見昇吾
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59
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マルクスと学位論文
神田順司
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81
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マルクス、エンゲルスにおける人間的解放と民族問題
アルノルト・ルーゲとの比較を中心に
勝又章夫
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131
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ロシアの反動思想家K・レオンチェフとJ・S・ミル
個性と自由と幸福をめぐって
清水昭雄
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157
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観念的革命論と革命の観念性
ルカーチとハンガリー革命
安岡直
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185
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附 三浦和男の論考から
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215
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現代のディレンマ
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217
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ヘーゲルの自由論
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255
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三浦和男の人生と思想
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281
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あとがき
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289
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永井健晴 [ながい たけはる]
1947年生まれ。
慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学
フランクフルト大学社会科学部博士課程修了(Dr. Phil.)
大東文化大学法学部政治学科教授(政治哲学)
著作 Natur und Geschichte - Die Sozialphilosophie Max Horkheimers, [Phil. Diss., Goethe-Universitaet,] Frankfurt a. M. 1983., 『プラトン政治哲学批判序説』(風行社、2007年)
訳書 R. マオラー『プラトンの政治哲学』(風行社、2005年)
浅見昇吾 [あさみ しょうご]
1962年生まれ。
慶應義塾大学大学院文学研究科哲学専攻後期博士課程単位取得退学
上智大学外国語学部准教授(生命倫理、ドイツ現代思想)
著作 「カント哲学とコミュニケーション理論―カント哲学の拡張の可能性をめぐって―」(シェリング協会編『シェリング年報』第11号、2003年)、「クローン人間と自然概念の問題―ルートヴィヒ・ジープを巡る論争に関連して―」(日本医学哲学・倫理学会編『医学哲学・医学倫理』第22号、2004年)、From Pigs to Humans: Xenotransplantation and a New Challenge to Medical Ethics, Japanese Association for Philosophical and Ethical Researches in Medicine (ed.), Journal of Philosophy and Ethics in Health Care and Medicine, No.1, 2006.
神田順司 [かんだ じゅんじ]
1950年生まれ。
慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻博士課程単位取得退学
ボ−フム・ルール大学哲学部博士課程修了(Dr. Phil.)
慶應義塾大学文学部教授(ドイツ思想史、歴史理論)
著作 Die Gleichzeitigkeit des Ungleichzeitigen und die Philosophie. Studien zum radikalen Hegelian-ismus im Vormaez, (Forschungen zum Junghegelianismus, Bd.8), Frankfurt a. M., Berlin, Bern 2003., 良知、廣松編『ヘーゲル左派論叢』第二巻、解説(御茶の水書房、2006年)、「国家・法・人格―マルクス『ヘーゲル法哲学批判』の問題性について―」川越、植村、野村編『思想史と社会史の弁証法 良知力追悼論集』(御茶の水書房、2007年)
勝又章夫 [かつまた あきお]
1966年生まれ。
慶應義塾大学大学院文学研究科哲学専攻後期博士課程単位取得退学
東京国際大学経済学部他非常勤講師(社会思想史)
著作 「マルクス・エンゲルスにおけるNationと Nationalit閣―四八革命における『歴史なき民』の理論的背景について―」(三田史学会編『史学』第67巻3・4号、1998年7月)、「オットー・バウアーと民族自治―チェコ少数派学校をめぐって―」(『史学』第77巻1号、2008年7月)
清水昭雄 [しみず あきお]
1949年生まれ。
一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学
志學館大学人間関係学部教授(社会思想史)
著作 「古典的スラヴ主義とは何か」『報告論集:ロシア思想史研究』第4号(科学研究費基盤研究、成文社、2006年)
訳書 L.トロツキー『バルカン戦争』(つげ書房新社、2002年)、R.バーンズ、『V.O.クリュチェフスキー ―ロシアの歴史家―』〔共訳〕(彩流社、近刊)
安岡直 [やすおか すなお]
1963年生まれ。
慶應義塾大学大学院文学研究科哲学専攻後期博士課程単位取得退学
秀明大学学校教師学部准教授(社会思想史)
著作 「ルカーチにおける全体性革命の理論」(『秀明大学紀要』第1号2004年)、「ルカーチのメシア的革命主義―『歴史と階級意識』論争を通じて―」(『秀明大学紀要』第2号2005年)、「ルカーチとハンガリー革命―思想のリアリティーをめぐって―」(『秀明大学紀要』第4号2007年)
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