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目 次
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1
八方奈落の水煙/大蛇御殿の伝説/奇怪至極男女の声/降って湧いた裸の女/玉の肌に金の鱗/幻じ出された室の内/寸分異わぬ二人の女/真揚流の気合落し/烏より大きい蝙蝠の影/飛剣怪物を刺す/一点消え込む船影/陥穽の底から波の音/冷たい目をした二人の顔/さっと鼻を射す火縄の匂/月光を斬る舟二つ
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6
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2
須佐美半之丞/園田浜路自害の噂/血に呪われた縁談/天に悪逆地に暴戻/どこからともなく幽かな笛の音/職人天神の捨駕籠/城下に不気味な二つの噂/暗い樹間に刃の火花
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51
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3
園田大膳の門前/桜紋散しの手文庫/森宗意軒の噂/市中警備の模様/細川忠興の勤王状/床柱に白磁の怪像/時ならぬ座頭の訪問/陰陽師座頭蝉丸/跡を追う善右衛門/唐獅子の狂うように/島崎田圃の靄に影
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76
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4
井川淵の妖怪屋敷/空に消え込む鳩の影/訝かしや女の細紐/幽霊の如き立ち姿/龍虎の酒宴/悪魔城の地獄部屋/床下に流れる女の悲鳴/太腿に食い入った縄の括れ/紫天鵞絨の部屋/月光の如き美少年
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110
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5
寸分違わぬ妖しの駕籠/遥かに仰ぐ阿蘇の煙り/分天網の秘法/名乗らぬ老人の後ろ姿/松明は長蛇の如く/山上に出現せる不夜城/楊梅酒の饗応/三戸前の醸造庫/日光山陽明門の由来/申頭羅一族の興亡/白雲雪に似て渺瀰/遠眼鏡を覗く若者/東條風谷の石窟/須佐美半之丞の在処/飛雲の淵を荒鷲のように
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137
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6
荒海の波を潜る白い姿/猪之十の留守居番/海坊主の幻覚/さっと錨綱の方へ/荒格子の中の白い屍?/波に漂う住吉丸/すっくと立った一人の美丈夫/舷を這う二つの手/囚人を小脇に抱えて/大大名と海蜘蛛/果たして鍵の島に?
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177
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7
瀬戸詰犬太夫の恋/お妙争奪の渦巻/天上の花、海の王冠/梶原源太は俺か知ら/お妙の真意は?/一場春夢香難円/緋紋綸子の宝散下着/近づくときかないよ/小袖を頭から被って/扉仕掛の陥穽地獄/突如猛獣の嚆声
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207
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8
権十郎の前に黒い影/法師頭巾に柔和な瞳/野郎、俺の顔を忘れやしめえ/若者の意外の告白/混血児を乗せた追放船/暗い窓に二人の人影/平気で酒の相手に/船は見る見る傾いて/波の上を歩く童子/明火の五造迎えの船/血を見る覚悟で/唐人から与えられた秘薬/林有官の阿房宮/この世からなる八万地獄
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236
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9
地を引き摺る通り魔の裾/或いは子分は鏖殺に/四五十人松明を点して/人の呪いが煙りのように立ち昇り/黒旋風に巻かれた虎の死骸/この島唯一の死刑場/虎の口に紅黒い肉塊/お妙が来ているだろう/船大工鵤藤丸の使者/魔の袋に不思議な老人/賢奈仙人感得の蛞行変/朝の祈祷の女の使者/森の中の礼拝堂/頼もしいのは心眼の冴えじゃ/此室にお妙が居た
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273
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10
妖星天の一方に出現/釣り落した鯛は五十四万石/天井が大蛇の腹のように/蝉丸、浜路を懇望/贋盲人、目をお開きやれ!/再び現われた揚柳観音/由井正雪九州下向の目的/井川淵の宵暗に紛るる民部の影/実は江戸西寄組の隠密
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315
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11
有心? 無心? 筬の音/物音も無く不意に背後から/侍も筬の音に引かれて/燕が柳を潜るように/荒屋に美しい二人の女/遥かに聞こゆる烽火の音/人道の敵でござる/「前兆」「前兆」二人の声が響き合った/面白い芝居をお見せ申す/晴天の霹靂九州を震駭/霞館炎上、蝉丸の最後
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解説・縄田一男
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解題・山蔦恒
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