|
|
目 次
|
頁
|
1
おきわと惣次郎/美しい想出の花野/火のつくような嬰児の泣き声/草の根から黒衣の人
|
12
|
2
ふんづるのおぎん/毒草を燃した臭気/疑問の人貝原寛斎/眉に射す疑いの影
|
26
|
3
泉水の底を潜る探番衆/鎧通が血に染って/植込に潜む怪しの人影/死に隣れる人の激情/山上遥かに編笠の士
|
40
|
4
草叢から不意に一匹の獣/中巻は将軍家へ盗まれた!/燦然と輝く黄金の十字架/影のような伴天連の姿が/丑満時迄のおぎんの約束
|
55
|
5
権十郎竹の久保の妾宅/庄八の素晴しい変装/空声が漸次に細って/草の中に黄色い灯が一つ/地下一面蜘蛛の巣のよう
|
69
|
6
描かれた嬌姿を求めて/夜陰に鳴る鳴子の音/お身に礼を言いに来た/嵐の中に燃え上がる火柱
|
85
|
7
丹次の堤の夜桜/嵐の底で妖魔の笑声/板戸の陰から伸びる手/扉に指す「でうす」の姿/衰えゆく陰惨な呻吟
|
100
|
8
おきわは地上に倒れた/黒く燃ゆる貧婪の焔/荒れ狂う獅子のように/眼球は黒血に染って/永劫に暗黒の茅屋?
|
116
|
9
嵐の奥で幽かな鐘の音/なに、六右衛門の家が!/地の底から起こる不安な顫音/絞られるような陰惨な悲鳴/おぎんが庄八の耳に囁く謎
|
131
|
10
権十郎得意の突留の活法/煙りの中に朦朧と立つ人影/羆の蹲っているような焼死体/床下に慶長小判の壺が/紙片には『菖蒲園』の三字
|
146
|
11
穴の中から幽かな祈祷の声/椿の木に彫まれた聖像/妖蠱屋棟を逼う/病人を背負って一散!/瞳の中に蒼穹より広い虚空が/屍体は銀色の光を発った
|
161
|
12
灯影を求めて/刃より冷たい黒髪/涙に濡れた櫨紅葉/荒みゆく処女/第二の罪、第三の罪
|
183
|
13
おきわ正しく「神」を見る/地獄の底まで響く大罪/長崎にペイロンの催し/肝を刳るような笑い声/股の肉を刳いでも/洞窟に聞き馴れぬ足音
|
203
|
14
権十郎を離れ島に封じる/白磁の子育観音像/壺は常山、小判がぎっしり/心字池に黄金の橋/「神の書」を翻訳して
|
223
|
15
四天の山の怪火/背後に女の幽霊が/草の実や蜂の子を食べて/不可思議なる一夜/見よ! 躄が立ちあがった
|
244
|
16
雲からどっと火柱が立って/燃えるような夕日を背負って/おきわ母の霊魂を空に仰ぐ/神によって輝く村/寂しい種油売の影
|
265
|
17
墓を発いて死骸を火刑に/門口に立った見知らぬ若者/一刻も早く海の上へ!/一斉に現れた白刃の襖/宇宙を燃えぬく大噴火
|
285
|
解説
|
309
|
解題
|
320
|