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目 次
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第一章 最後のヴァカンス(昭和12〜16年)
船の旅/船内の食堂と昼寝/ヴァカンスの天国・戸石村/手まり唄とお手玉の唄/カカヤンの五厘玉/素朴な情景/九歳で村の小学校一年生/戸石小学校入学の日のショック/「サクラ サクラ サクラ ガ サイタ」/一銭ガーッ/「シェンシェイ サヨーナラ」/寄贈品/長崎市・寄宿生活と下宿生活/突発的な行動/おキトおばさんとお豆腐/東京の寄宿生活/父の面会/神父さまとドライブ/母、長崎から上京す/マジノ線、銭湯、リ・オ・レ/可哀そうなママ/好奇心/仮病/ペーロン/東京で戸石弁/同じあいの子?/番町小学校の思いでいろいろ/紀元二千六百年
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第二章 横浜時代(昭和16年8月〜18年末)
寄宿生活の終局/お手伝い・ご用聞き/書生の多田ひでを兄さん/母のライス・カレー/青春の敵・ニキビ/家ではフランス語・庭でなら日本語/ナイト・キャップ/鶏の声/兄さん、と初めて呼ぶ喜び/固形セッケン/シャンソンと軍歌/発音の練習・学徒兵/灯下管制下/大東亜戦争/五隻九柱/大日本青少年団団章と名札/二重国籍の長兄・キャミーこと、安雄/長兄・里安雄こと、キャミー/高射砲演習/縄ばしご/味噌汁・雑炊・揚げ玉・ラード/犬の分/戦中の社交ダンス/英語の呪文/父の膝/父母の野菜作り
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第三章 横浜から長崎へ疎開(昭和18年末〜20年6月)
軽井沢収容を免れる/長崎疎開当時の情勢/到着駅変更/間借りの家族/ヌヌッちゃんと再び呼ばれる/「愛しなか」/疎開地の戸石村/戸石国民学校・高等科・独学/兄ミシェルの心境/隙間だらけの家/最新洋式便所/歴史と拳骨/リボンと戦争/馬飛び禁止/お辞儀は後ろからでもせよ/父との約束を破る/ママをお母さんと呼ぶべし/ルイズ、正子と改名す/呼び捨て禁止と方言改善/母のストレス/二宮金次郎かヨシエさんか/ラッパに揺らぐ夕ぐれ/勤労奉仕の発見/漁に出る・物々交換/闇の要領/禁止を侵して軍港長崎へ/従軍看護婦にならんと/ひまの実/二度目の長崎遠征/憲兵来たる/三度目・独りの長崎遠征/母とたばこ/「それ、なんじゃろかい」/藁人形を敵兵と想定して/特攻基地牧島/踊る妹マルセル/母に子守歌を
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第四章 収容所生活と終戦(昭和20年)
濠洲も占領した日本軍?/米軍沖縄上陸始まる/佐賀県小城郡清水収容所に集合の示達/出発の準備/蝶々袖/出発・諫早経由小城へ/やがて小城清水収容所/ブータデハアリマセン/娘さんを貸してください/最後の五分間/クペ・ラ・テット/「休戦です」/収容所解散/自決しなかった村民
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第五章 目撃した戦後(昭和20〜23年)
戦い済んで/敗戦のシンボル/私の反応/リヤカーと牛車/缶詰あれど缶切りなし/土足の米兵/矛盾した兄ミシェルの心境/王座であった助手席/初パーマ/サイゴンの父のその後/GHQのデルノワ大佐/まぎれもない敗戦のイメージ/ひでを兄さんと再会/弟クロードの短き人生/紫色の靴/オランダ船で上海へ/上海・フランス租界/上海出港/十一年ぶりのサイゴン
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附録 母・里ヤイの生い立ち
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229
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後書き
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跋 ふらんすの大和なでしこ みやこうせい
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247
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略年譜
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253
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