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蝶の夢
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清田風理 著
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四六判上製144頁 1,400円(税別)
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ISBN4-89642-061-6 C0093
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良い子であることが心地よく子供のころから優等生で通し、卒業後一流企業に勤めた男はエリートの空虚さに気付いてしまう。職も辞し旅に出た男の懐中が寂しくなったとき、ある滝が男の脳裏をかすめた。男はその滝へと向うのだが……
幻想に覆われた話のようだが、読後には清々しく爽やかな、そして仄かな温もりさえ残る一押し良質の短篇――
ひろくて やわらかで ほのかにあたたかい
ぬくもりのなかへ しずかに すこしずつ
そしてやさしく くずれてゆきたい
なんだかてんごく みたいなひ
――あなたも読後にはこんな気持ちになっているかもしれない
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目 次
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頁
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プロローグ
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5
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1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15
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エピローグ
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132
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清田風理 [きよた ふうり]
1961年北海道に生まれる。
臨床検査技師として病院勤務後、退職。
新聞記者を経て、現在フリー。
趣味バードウォッチング。
他の著書に、長篇ファンタジー『音楽』(近代文藝社)がある。
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