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[品切れ]
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王妃の鬪い ヘンリー八世と六人の妻たち
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ダイクストラ好子 著
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四六版上製320頁 2,800円(税別)
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ISBN4-89642-033-0 C0022
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権力者に魅入られた女はどう立ち回るべきか。
自らの想いを遂げるため、国教までも犠牲にしたイギリス王ヘンリー八世。正史では名君と謳われた彼はまた、妻を幾度となく替えた裏面でも知られる。そして、その相手となった6人の女性もまた波乱万丈の生涯を送った。その生きざまは〈鬪い〉と呼ぶにふさわしい壮絶なものであった。
終生かわらぬ愛と信仰を貫ぬいた者。執拗な求愛に絶望的になりながらも、どうせ犠牲になるならと反撃に出、自滅した者。高過ぎるプライドが命とりになった者。疑惑うずまく環境の中、慈愛に満ちた振舞いで周囲をなごませた者。相手にうまく嫌われることで安泰な地位を獲得した者。周囲の状況に嫌悪を感じながらも結局は折り合いをつけた者。
現代人の視点から見えてくるのは、今も昔も変わらない、若い女性ならではの処世術かもしれない。日本宮廷文学の英訳者として知られる著者が称讃するのは誰なのか――16世紀の英国王室を舞台に女性の生き方を問う、6つのケーススタディ。
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目 次
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頁
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はじめに
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1
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プロローグ
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7
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キャサリン・オブ・アラゴンの場合
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23
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アン・ブリンの場合
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79
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ジェーン・シーモアの場合
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165
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アン・オブ・クレーヴの場合
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215
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キャサリン・ハワードの場合
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241
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キャサリン・パーの場合
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277
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おわりに
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309
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参考資料
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315
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