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イニシュカムの王 リアム・オフラハティ短篇集
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リアム・オフラハティ 著 / 荒木武伯 訳
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四六判上製256頁 2,700円(税別)
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ISBN978-4-89642-775-2 C0097
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土のない土地で営む農業、逆巻く海に小舟を出す漁業、
動物や昆虫の生の一瞬を切り取った掌篇
著者の故郷アラン諸島の荒々しくも美しい自然と
その地で暮らす人々を簡潔かつ力強い筆致で描き
深い余韻を残す本邦初訳の21篇
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目 次
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頁
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櫂 The Oar
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11
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狙撃兵 The Sniper
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20
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傷ついた海鵜 The Wounded Cormorant
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27
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乳搾りの時間 Milking Time
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32
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塩漬けされたヤギ The Salted Goat
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38
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囚われて Trapped
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45
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盗まれたロバ The Stolen Ass
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56
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愚かな蝶 The Foolish Butterfly
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63
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赤毛のバーバラ Red Barbara
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68
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野良ヤギの母と子 The Wild Goat’s Kid
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81
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小川 The Stream
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93
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イニシュカムの王 King of Inishcam
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101
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神の子 The Child of God
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125
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殺しの遊び Sport: The Kill
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156
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峠の旅籠 The Mountain Tavern
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161
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ストーニー・バターという男 Stoney Batter
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175
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手紙 The Letter
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191
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慈善と施し Charity
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199
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波 The Wave
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205
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老婆 The Old Woman
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210
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ティモニーのロバ Timoney’s Ass
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221
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訳者解説
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229
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リアム・オフラハティ [Liam O’Flaherty]
1896年、アイルランド西部のアラン諸島に生まれる。アイルランド文化を色濃く残す島で、アイルランド語と英語の二言語に囲まれて育った。進学で本土に渡るが、第一次大戦に志願兵として従軍して負傷し除隊、その後、各国を放浪した末、1923年より本格的な執筆活動を始める。主に英語で作品を発表し、長篇小説、短篇小説、戯曲、ルポルタージュなどジャンルは多岐にわたるが、中でも短篇の名手として評価が高く、理想像ではない過酷な農民、漁民の暮らしを描いた作品や、動物の生の一瞬を切り取った掌篇の数々がある。最も活躍した時期は1920〜30年代で、長篇『密告者(The Informer)』はジョン・フォード監督によって映画化もされた(邦題『男の敵』)。『飢餓のアイルランド ジャガイモ飢饉一八四五〜四九』(原題Famine)はオフラハティ長篇の最高傑作とされる。1984年死去。
荒木武伯 [あらき たけのり]
1972年、広島市生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。英語教育に携わる。大学時代にアイルランドの文化と出会い、その独特な歴史・文学・音楽に深く興味を抱く。その後、何度か現地を訪れ、アイルランドの風土や伝統に親しみ、未訳のアイルランド小説を日本に紹介できないかと考えるようになる。趣味としてボタン・アコーディオンでアイルランド伝統音楽を演奏する。訳書に『飢餓のアイルランド ジャガイモ飢饉一八四五〜四九』(リアム・オフラハティ著、未知谷)。
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