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瞬間
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ヴィスワヴァ・シンボルスカ 著 / 沼野充義 訳
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四六判上製112頁 1,400円(税別)
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ISBN978-4-89642-659-5 C0098
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2002年のノーベル文学賞受賞後、初めて発表された詩集。
「未来」と言うと
それはもう過去になっている。
「静けさ」と言うと
静けさを壊してしまう。
「無」と言うと
無に収まらない何かを私は作り出す。
(「とてもふしぎな三つのことば」)
23篇の詩と解題、解説
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目 次
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頁
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瞬間
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7
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ひしめき合う世界で
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11
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雲
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16
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陰画
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20
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受話器
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23
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とてもふしぎな三つのことば
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26
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植物たちの沈黙
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29
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プラトン、あるいはどうして
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33
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小さな女の子がテーブルクロスを引っぱる
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37
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思い出すこと
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42
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水たまり
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45
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初恋
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48
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魂について一言
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51
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未明
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58
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公園で
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62
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統計の説明
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64
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ある人たち
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70
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九月十一日の写真
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74
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帰りの手荷物
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82
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舞踏会
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86
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覚え書き
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91
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一覧表
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95
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すべて
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100
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解説
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102
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謝辞
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110
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ヴィスワヴァ・シンボルスカ(1923〜2012)
ポーランド、ブニン生まれ。ヤギェウォ大学に学び、1931年から人生をポーランドの古都クラクフで過ごした。1996年ノーベル文学賞受賞。詩集に『Sól(塩)』(1962)、『Wielka liczba(大きな数)』(1976)、『橋の上の人たち』(1986)(工藤幸雄訳、書肆山田)、『終わりと始まり』(1993)(沼野充義訳、未知谷)、『瞬間』(2002)本書など。
沼野充義 [ぬまの みつよし]
ロシア・ポーランド文学者、文芸評論家。主な著書『亡命文学論』『ユートピア文学論』『世界文学論』(作品社)、『屋根の上のバイリンガル』(白水社)、『チェーホフ――七分の絶望と三分の希望』(講談社)、訳書シンボルスカ『終わりと始まり』(未知谷)、ナボコフ『賜物』(河出書房新社)、レム『ソラリス』(国書刊行会)など。
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