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美的判断力考
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持田季未子 著
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四六判上製288頁+カラー口絵8頁 3,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-580-2 C0095
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考えることは美しいものへの憧れから始まる――絵画(クレー、ロスコ、サーンレダム…)/建築・庭園(ヴェルサイユ、圓明園…)/詩(ランボー、立原道造)/哲学(美のジェンダー、美的判断力の可能性…)文学・思想・芸術、美的関心に触れる一切領域を悉く――
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目 次
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頁
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第一章 絵画の世界
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7
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1 船の夢 十選
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9
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2 闇の地形図
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19
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3 光の言葉
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26
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4 美とつりあうだけの暴力
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28
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5 第二回吉田秀和賞受賞者あいさつ
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31
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6 「美術前線北上中」展
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34
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7 「ジェンダー 記憶の淵から」展
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40
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8 シンディ・シャーマン展
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43
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ニューヨーク・スクール展
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45
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椎原治展・「モダニズムの光跡」展
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47
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ジェイムズ・ギルレイ展
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49
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9 ロザリンド・クラウス『オリジナリティと反復』について
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51
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10 絵画と哲学
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55
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11 一七世紀の画家サーンレダム研究序説
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61
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第二章 建築・庭園
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87
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1 休日の思想
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89
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2 ベンヤミン二題
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97
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3 絵のなかに入る旅 ヴェルサイユの庭園
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101
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4 圓明園あるいは宣教師たちの「夢の作業」
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113
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5 旅先での出会い 古代の劇場に見る文化の形
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136
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6 能の現代化
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139
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7 追悼 多木浩二
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144
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第三章 詩から始まる
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147
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1 アルチュール・ランボオ「花々」
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149
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2 新古今への親炙 立原道造と短歌
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161
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第四章 哲学すること
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169
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1 哲学の師
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171
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2 読書案内 翻訳論に関連して
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174
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3 美のジェンダー
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178
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4 美的判断力の可能性
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181
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5 ジェンダー観点の有効性を問いながら
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220
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6 市民としての責任
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223
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7 家庭という暗闇
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227
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8 市民の力に期待する
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232
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9 モナ・オズーフ他『フランス革命事典』について
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235
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10 シモーヌ・ヴェイユ
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239
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11 全体主義
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240
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第五章 英語・フランス語論文
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280/(1)
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3 La politique du Langage: a propos du kakekotoba
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256/(25)
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2 Buddhism in Noh and Japanese Modern Philosophy
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267/(14)
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1 Kagaku MURAKAMI: de la Figuration a l'Abstraction
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278/(3)
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初出一覧
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281
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図版一覧
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285
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持田季未子 [もちだ きみこ]
1947年 東京都生まれ
1980年 東京大学大学院比較文学比較文化博士課程修了
東京造形大学教授、大妻女子大学教授を経て、大妻女子大学名誉教授
2018年 本書を構想中に死去
著書
『生成の詩学 かたちと動くもの』新曜社、1987年
『立原道造と伝統詩』新典社、1991年
『絵画の思考』岩波書店、1992年(吉田秀和賞受賞)
『芸術と宗教』岩波書店、1997年
『希望の倫理学 日本文化と暴力をめぐって』平凡社、1998年
『一七世紀の光 オランダ建築画の巨匠サーンレダム』岩波書店、2009年
『明治の精神 持田巽の生涯』彩流社、2012年
『セザンヌの地質学 サント・ヴィクトワール山への道』青土社、2017年
訳書
アンリ・マスペロ『道教の養性術』せりか書房、1983年
E.ルーシー=スミス『一九三〇年代の美術 不安の時代』(共訳)岩波書店、1987年
エバーハルト・ロータース『ベルリン 芸術と社会』(共訳)岩波書店、1995年
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