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『話の話』の話 アニメーターの旅 ユーリー・ノルシュテイン
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クレア・キッソン 著 / 小原信利 訳 / ユーリー・ノルシュテイン 跋
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四六判上製240頁 3,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-187-3 C0074
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1979年、世界はかつてない
30分もののアニメーションを目にする――
仔狼、詩人、若い男女、列車、リンゴ……
戦後、ノルシュテインが子供時代を過ごした
マーリナ・ローシャの思い出が流れ込む
映像が記憶そのものであるかの『話の話』
ノルシュテインの人生を辿ることで
難解とされる映像に記憶の断片を探り当て
映画完成までの当局との争いのドラマを見る
本格的論考、アニメーターの旅
「廊下の端には、通りにでるドア――その向こうには永遠の幸せ、明かり、話ができる猫、砂糖をまぶしたパンがあるように思えた……」(ユーリー・ノルシュテイン)
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目 次
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頁
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序文
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1
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謝辞
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3
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第1章 なぜこの本を書いたか?
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13
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第2章 終戦と重なっていた子供時代
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25
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第3章 明るい部屋、高い窓
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43
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第4章 小さな話の集合が……
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63
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第5章 準備稿
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89
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第6章 プリプロダクションと偽りの開始
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109
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第7章 全体がまとまり始める
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131
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第8章 アニメーションの披露
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163
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第9章 一体何のアニメーションかね、ユーリー?
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173
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第10章 ネイティヴ・ラゲージ
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185
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跋・ユーリー・ノルシュテイン
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217
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附録 二十分のアニメーション映画の提案書 200/アニメーション映画準備稿 203/『話の話』クレジット 216/ユーリー・ノルシュテイン関連書籍他 226/フィルモグラフィ 230/年譜 234
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クレア・キッソン [Clare Kitson]
英国のアニメーション研究家。1970年代初頭ロサンゼルス郡立美術館でのアニメーション・プログラムを主宰、78年ナショナル・フィルム・シアター(英国)とロンドン・フィルム・フェスティバルの企画者(プログラマー)となる。89年チャンネル4に入り、『ボブの誕生日』(Cartoon d'Or賞=ヨーロピアンオスカー受賞)、『AはAutismのA』(ジは自閉症のジ)、『サウンド・オブ・ミュージック』、『死と母親』、シリーズものとして『クラプストン・ビラ』(ブロードキャスト・マガジン賞受賞)、『ポンド・ライフ』、『ボブとマーガレット』など、多くの受賞アニメーション映画の委託制作を手がける。93年委託制作した『ヴィレッジ』でCartoon d'Or賞(ヨーロピアンオスカー)を受賞、また所属するチャンネル4も同賞受賞。99年英国のアニメーションへの貢献でASIFA特別賞受賞。同年チャンネル4を退職、翻訳(露語・独語)で修士号を取得後、サリー・インスティテュート・オブ・アート・アンド・デザイン大学の講師として本書のもととなる研究を行なう。2008年アニメーション理論における画期的な業績でザグレブ・アニマフェスト賞受賞。アニメーションに関する仏英翻訳二冊ほか、『British Animation : The Channel 4 Factor』を準備中。
小原信利 [こはら のぶとし]
1950年生れ。72年東京外国語大学ロシア語科卒業。主な翻訳書に『HTMLでクールなWebページを作ろう』『成功するためのインターネットビジネスバイブル』『webマスターバイブル』『インターネット広報戦略――デジタル時代のPR・ブランディング・危機管理』(ソフトバンククリエイティブ)がある。アニメーション関係では『ノルシュテイン氏の優雅な生活』(ふゅーじょんぷろだくと)の英訳部分、『ユーリー・ノルシュテインの仕事』『世界と日本のアニメーションベスト 150』(ふゅーじょんぷろだくと)の英語キャプションを担当。
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