未知谷の刊行物【海外文学】



 
風の吹く日は
モニカ・ディケンズ 著 / 村井洋子 訳
304頁 2,500円(税別)
ISBN4-915841-77-4 C0097



夫に先立たれ、資産を失くし才能もないルイスは住む場所を求めて3人の娘の家を渡り歩く。温かい部屋は容易に得られず、束の間の幸運も吹きすさぶ風に浚われ……ありのままの自分を、老後を生きたいと願う彼女の居場所はどこにあるのだろう。 ⇒[書評]


目  次

第一章
風の吹き荒れるロンドンの街でルイスは一人ティーハウスに逃げ込んだ。不器用な彼女はカップの紅茶を太った男の本にかけてしまう。

第二章
夫ダドレイの死と破産。ルイスは幼友達シビルのホテルと三人の娘の家を渡り歩くことに。さて、ロンドン郊外の長女ミリアムの家
31 
第三章
一流女優を目指す次女エヴァは男優デイビッドとの不倫に夢中。ロンドンの彼女の元には二ヶ月。お金をかけずに時間をつぶす技も……
57 
第四章
末娘アンは上流に憧れる農場主フランクに嫁ぎ怠惰な性格を奔放に発揮している。ルイスは農作業や家畜の世話を手伝おうとするが……
77 
第五章
ルイスの孫娘エレンは大のお祖母ちゃん子、ミリアムの夫アーサーは出世街道を驀進する弁護士だが、何故か長女エレンには辛く当る。
119 
第六章
ワイト島の友人シビルのホテルはいつもながらキチガイじみていた。大晦日のパーティーでシビルが発作を起し、ルイスは部屋を失った。
191 
第七章
土と家畜に親しむフランクの好意で、ルイスは農園の大樹の元に仮寓を得る。彼女は生れて初めて自らの生活を営むのかもしれない。
259 
第八章
しかし風が、とても強い風が吹いて来た……。
エピローグ
291 
訳者あとがき
297 

小社刊のモニカ・ディケンズの著作物
[サマリタン] [ポニー物語]


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風の吹く日は
モニカ・ディケンズ 著
2,500円(税別)

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