|
|
|
|
黄金のブダペスト
|
エステルハージ・ペーテル 著 / ハンガリー文芸クラブ 編・訳
|
224頁 2,000円(税別)
|
ISBN4-89642-007-1 C0097
|
|
|
エステルハージ・ペーテルは1950年4月14日ブダペスト生れ。17世紀に副王としてハンガリー史に登場し、18世紀には「ハンガリーのヴェルサイユ」を建て、音楽家ハイドンを指揮者に迎えるなど、中央ヨーロッパの名門貴族、あのエステルハージ公家の末裔。1951年当時の一党独裁、社会主義体制から「人民の敵」として、所有地は没収、6月一家は強制居住地に移住させられる。1974年ブダペスト大学数学科を卒業し、専門職に就くも文学への志を忘れ難く、1976年処女作『ファンチコーとピンタ』を上梓し、1978年以降は専業作家。当初よりハンガリー国内では様々受賞していたが、国際的にも1993年にはローマ文学フェスティバル賞、1999年には全ヨーロッパ文学オーストリア国家賞を受賞し、現在では全欧に読者を持つ人気作家。――特異な言語感覚と意表を突く文体で、現実と幻想の交錯する独特な世界を描く。引用、コラージュ、パロディ etc. ポストモダン文学を重層的に楽しめる一冊。短編六作品と日記・都市論等エッセイ四本を収録するペーテル文学入門の一書です。
|
|
|
目 次
|
頁
|
見えない都市
――『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし』より
|
5
|
青鬚公の素晴らしい人生
|
63
|
宿屋の主人の日記
|
83
|
我々が今いる場所
―チェーホフの短篇―
|
111
|
黄金のブダペストを見たいですか
―七十五歳のフラバルに敬意を表する短篇―
|
122
|
女
|
149
|
薔薇
|
153
|
ある五月
|
164
|
「ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし」メキシコの宿題
|
190
|
時の都市
|
200
|
訳者あとがき
|
213
|
訳者略歴
|
220
|
|